カスタマイズの基本1:リボン(前編)

February 5, 2020 AUG-JP (ユーザー会)

カスタマイズとは?

皆さんはカスタマイズというとどういったイメージを描きますか?

プログラム経験のある方がカスタムコマンドを作成して、複雑な図面を簡単に書いたり、Excelやデータベース等と連携し、特殊な機能等を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。

そもそもカスタマイズって何でしょう?調べてみると、「特別に注文して作ること」や「自分の好みや使い方等に合わせてと使い方に合わせて、システムやソフトウェアの機能などを設定し直すこと」等といった解説が見つかるかと思います。AutoCADのカスタマイズには色々な内容があり、前述したコマンド等を作る以外にも線種やハッチングパターン、UI(ユーザインタフェース)を自分好みに変更する事ができます。

ここでは、カスタマイズの基本1としてAutoCADのUI(ユーザインタフェース)の代表とも言えるリボンのカスタマイズを紹介します。UIのカスタマイズはAutoCADだけでなくAutoCAD LTでも可能です。

 

最初にバックアップを取得しよう

最初に作業カスタマイズファイル(CUIx)をバックしましょう。設定ミスなどの不具合時にリセット機能も備えていますが、バックアップを取っておくと安心です。是非、バックアップを取っておきましょう。

作業カスタマイズファイルの場所は、オプションダイアログボックスのファイルタブから確認できます。

acad.CUIX ファイルをコピーして、BKUPyymmdd_acad.CUIX等、日付を入れた名前を付けてマメに保存すると良いと思います。

 

カスタマイズ エディタを表示する

バックアップができたら、リボンのカスタマイズを始めましょう。

コマンドラインから "cui" と入力します。

もしくは、リボンの管理タブ|カスタマイズパネル|ユーザインターフェースのボタンをクリックします。

 

 

 

 

 

 

「ユーザインタフェースをカスタマイズ」とタイトルの付いた、カスタマイズ エディタが表示されます。

 

リボンの構成を理解する

ここで先ず確認しなければならないのは、現在のワークスペースです。AutoCADではワークスペースを切り替えることに表示されるリボンが変わるので、変更を行う前に現在のワークスペースを確認する必要があります。標準では 製図と注釈規定 というワークスペースに設定されています。ワークスペースのところで、(現在)と表示されています。

現在と登録されているワークスペース名をダブルクリックします。そうするとダイアログボックスの右側にワークスペースの内容が表示されますので、リボンタブの左側にある+マークをクリックして展開します。リボンタブの中に[ホーム – 2D]、[挿入]などのリボンタブが含まれていることが確認できます。

続けて[ホーム – 2D]のタブを展開すると、[ホーム – 2D作成]や[ホーム – 2D修正]などのリボンパネルが含まれていることが確認できます。

つまり、リボン上に配置されているコマンドは階層構造になっていて、リボンのカスタマイズでは、リボンタブやリボンパネルといったグループ単位で入れ替えや変更もできますし、パネル上で個別にコマンドを追加する事も可能です。

新規リボンタブの作成とパネルの追加

 

カスタマイズ エディタ左側の[すべてのファイル内のカスタマイズ]ウィンドウにて、リボンタブを選択し右クリックメニューから新規作成を選択します。

 

 

 

 

 

リボンタブの名前を要求されるので、適当な名称を入力します。(ここではMyTabとします)

 

 

 

 

 

次に、作成したリボンタブへリボンパネルを追加します。パネルの左側にある+マークをクリックして展開します。追加したいパネルを選択し右クリックメニューからコピーを選択します。

 

 

 

 

 

続いて、先ほど作成したリボンタブ(MyTab)を選択し、右クリックメニューから貼り付けを選択します。

 

 

 

 

 

 

リボンタブの下にコピーしたリボンパネルが作成されます。

 

 

 

 

リボンタブはドラッグ&ドロップでも追加できますが、ツリーの行数が多いのでミスを防ぐ為にもコピー&貼り付けがお勧めです。

 

ワークスペースへのリボンタブの追加

新しく作成したリボンタブですが、ここまでの手順では未だAutoCAD上で使う事はできません。作成したリボンタブを現在のワークスペースに追加する必要があります。

ワークスペースにリボンを追加するには、カスタマイズ エディタにて、対象のワークスペースを選択してから、右側のワークスペースのカスタマイズをクリックします。

ワークスペースのカスタマイズをクリックすると、ワークスペース内の各ツリーが青字に変わります。この状態で追加するリボンパネルのチェックボックスをオンにします。

チェックを入れる事で、ワークスペース内のリボンタブに追加がされます。

適用ボタンをクリックしてから、OKボタンをクリックし画面を閉じると現在のワークスペース上のリボンに追加したリボンパネルが表示されます。

 

次の後編ではパネルへのコマンドの追加や、アイコンの表示方法等を説明します。

著者について

AUG-JP (ユーザー会)

AUG-JPはAutodesk製品のユーザーで構成された独立したコミュニティです。 ユーザ同士の助け合いの場として、ウェブサイト、コミュニティ(SNS)などを運営しています。 多くの企業様にご協力を頂きながら全国各地でユーザ参加型の「学びと交流」を目的としたイベント 「AUG-JP WorkShop」を開催したり勉強会をサポートしています。

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