AutoCADで正確な図面を作図するときに必ず使用する オブジェクトスナップ と オブジェクトスナップトラッキング 。今回は操作には慣れてきた方向けにちょっとした機能をプラスして、使い勝手をよくする操作方法を紹介したいと思います。まずはじめにオブジェクトスナップの機能紹介です。
ON/OFF切替
普段ONの状態のままという方が多いかもしれませんが、
- ステータス バーの[オブジェクト スナップ]ボタン
をクリック
- [F3]キーを押す
2通りの方法がありますが、単独で操作可能な2の方法を取り入れてみるとよいかと思います。
一時解除
上記方法で一度OFFにしてしまうと、次の操作時にONになっていなくて面倒だと感じる方も多いかと思います。そんな方には一時解除をおすすめします。
- [オブジェクト スナップ]ツールバーの[解除]ボタン
をクリック
- [F3]を押したまま作業
特に図形が密集した領域で作業しているとき、定常オブジェクトスナップが反応して操作しにくいと感じたときにおすすめです。
循環
こちらの機能は特に引出線コマンドの矢印の先端の端点を取得するときにおすすめです。下図のように引出線の長さが短い時、先端の端点を取得したいのに中点が反応して、なかなか端点が取得出来ないときは、点を指定する前に[Tab]キーで循環すると端点が取得出来ます。
メニューの表示方法
オブジェクトスナップはツールバーから選択できますが、[Shift]を押しながら右クリックするとメニューが表示されます。その中から目的のオブジェクトスナップを選択することができます。「2点間中点」はツールバーにはないのでこちらのメニューからの選択となります。
キーボード入力
よく使うオブジェクトスナップが決まっている方には、コマンドラインに直接入力する方法もあります。例えばさきほどの「2点間中点」は点の位置を指定するように求められたら、MTP または M2P と入力します。
1 点目を指定: MTP と入力
中点の 1 点目: 点を指定します
中点の 2 点目: 2 点目を指定します
その他のキーボード入力の一覧は以下になります。ただ文字数が多いので頻度が増えると入力も大変かと思います。
ショートカットキーへの割り当て
文字数が多いと感じた方にはこちらの方法がおすすめです。ファンクションキーに割り当てれば単独で入力が可能なので興味がある方は「カスタマイズの基本 4:ショートカットキー」を参考にして割り当ててみて下さい。また「2点間中点」のようにツールバーにないものを追加することも可能ですので、追加したい方は「カスタマイズの基本 3:ツールバー」を参考にして下さい。
※検索のところで「中点」と入力して、その中の「スナップ、2点間中点」に割り当てるとショートカットキーとして使用出来ます。
次は トラッキング機能 の紹介です。
著者について
Twitterでフォローする ウェブサイトを見る このライターによる他のコンテンツ