内容の概要
「スクリプトは便利だけど、自分では作れない」という方向けの、作成方法や必要な知識をご紹介します。第1回目は、スクリプトとは何か?という初歩の初歩のご案内です。
詳細
スクリプトとは
スクリプトは、AutoCADのコマンドウィンドウに入力する内容をそのままメモ帳に書いて、その操作を自動実行する機能です。
メモ帳に書いた内容は、拡張子「SCR」で保存し、そのファイルを作図画面にドラッグ&ドロップすると実行できます。
キーボード入力をメモ帳に書く
原点X=0、Y=0に半径100の円を作図する場合のキーボード入力を、メモ帳に書きます。
(1) 「円(CIRCLE)」コマンドを実行
(2) 円の中心点を指定
(3) 円の半径を指定
(1) 「円(CIRCLE)」コマンドを実行
フルコマンド名を書きます(短縮されたコマンドエイリアスは使わないでください)。コマンドウィンドウに「CIRCLE」と入力した後の「Enter」キーは改行で表現します。
(2) 円の中心点を指定
円の中心点を入力します。ここでは、原点X=0、Y=0を絶対座標で入力しています。座標入力後の「Enter」キーを表す改行も入力します。
(3) 円の半径を指定
円の半径を入力します。入力の最後となる「Enter」キーを表す改行は、忘れる場合も多いので注意してください。
スクリプトを実行する
メモ帳に書いた内容は、拡張子「SCR」で保存し、AutoCADの作図画面へドラック&ドロップします。
メモ帳の「ファイル」メニュ→「保存」を選択し、「ファイル名」に拡張子「SCR」を入力して、適当なフォルダに保存します。
Windowsのエクスプローラーから、AutoCADの作図画面へドラッグ&ドロップします。
原点X=0、Y=0に半径100の円が作図されました。
まとめ
今回はスクリプトについて、簡単に説明をしました。「Enter」キーの表現である改行は重要なので、ぜひ覚えておいてください。次回は「どのような図面で活用できるか?」実際の作成手順を案内します。
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