内容の概要
AutoCADで3Dモデルを作成するには、2D作図とは異なる設定や機能が必要です。第2回目は「押し出しに使用したポリラインを残す」、「円柱のシルエット表示を変更する」という、3D作業のための「オプション」設定を紹介します。
詳細
オプションとは
画面左上の「アプリケーション」ボタンから「オプション」をクリックすると、「オプション」ダイアログが表示され、AutoCADの様々な設定を変更することができます。
DWGファイルのマークがついているオプションは、現在のアクティブファイルに限る設定です。ファイルごとに設定する必要があります。
オプションにカーソルを近づけると、説明やシステム変数がツールチップに表示されます。
ツールチップが表示されない場合は、「表示」タブ→「ツールチップを表示」にチェックを入れてください。
作業用の輪郭を残す
「押し出し」コマンドなどで使用した輪郭(ポリラインやリージョン)は、既定値では削除されるように設定されていますが、後の作業のために残しておきたい場合も多いと思います。
「3Dモデリング」タブ→「3Dオブジェクト作成中に定義図形の削除をコントロール」から、「定義しているジオメトリを保持」を選択することにより、輪郭で使用した図形を残すことが可能です。
曲面の表示
円を押し出した場合、既定値では曲面のシルエットは表示されておらず、円柱には見えない形状で表示されてしまいます。
「表示」タブ→「ソリッドとサーフェスの正確なシルエットを描画」にチェックを入れ、「再作図(REGEN)」コマンドを実行すると、描画されます。
まとめ
「オプション」ダイアログには、2D作図ではあまり使用しない設定があります。特に「3Dモデリング」タブには、クロスヘアカーソルにXYZのラベルを表示するなど、3Dのモデリング作業に便利なオプションが色々あるので、ぜひ、AutoCADを使いやすい環境に設定してみてください。
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