内容の概要
AutoCADで3Dモデルを作成するには、2D作図とは異なる設定や機能が必要です。第4回目はオブジェクトの便利な選択方法について紹介します。
詳細
面やエッジの選択
クリックしてソリッドを選択し、プロパティパレットで色を変更すると、ソリッド全体の色が変更されます。
ソリッドの面の色を変えたい場合は、「Ctrl」キーを押しながらクリックすることにより、ソリッドのサブオブジェクトである「ソリッド面」を選択することが可能です。
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このサブオブジェクトの選択は、2D図面でも活用ができます。
ポリラインの一部を「Ctrl」キーを押しながらクリックして選択し、「Delete」キーで削除が行えます。
また、属性付きブロックの属性部分を「Ctrl」キーを押しながらダブルクリックすると、属性内容の編集が行えます。
選択の循環
3Dモデルの作成作業では、様々な補助線などを利用するので、同じ位置にソリッドやポリラインなどが重なる場合、目的のオブジェクトの選択が困難になる場合があります。そのような場合は、「選択の循環」を利用すると、効率的に選択することが可能です。
ステータスバーの右にある「カスタマイズ」ボタンをクリックし、「選択の循環」にチェックを入れると、「選択の循環」ボタンが表示されます。
「選択の循環」ボタンをオンにしてオブジェクトをクリックすると、重なりがある場合は「選択」ダイアログが表示され、リストから目的のオブジェクトを選択することができます。
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作業効率を上げるために、2D作図では主に画層で表示/非表示をコントロールしますが、3Dモデルの作成作業では「オブジェクトの選択表示」の機能が役立ちます。
オブジェクトの選択後、右クリックメニューから「選択表示」→「オブジェクトを選択表示」を選択すると、選択したオブジェクトのみが表示されます。解除する場合は、同じく右クリックメニューから「選択表示」→「オブジェクトの選択表示を終了」を選択します。
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まとめ
「オブジェクトの選択」はAutoCADにおいて基本の操作ですが、3Dモデルを作成するには2D作図とは違う選択の操作も必要になってきます。特に「選択の循環」のボタンは既定では表示されていませんが、とても便利な機能なので、ぜひ覚えておいてください。
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